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マーケティング2017.07.10

チラシの意外な落とし穴

以前に日経MJに載っていた記事が気付きのある内容でしたので、ご紹介いたします。
ある美容院が新規客獲得のためにチラシに「ある手直し」をしたら、
今までの3倍近い新規客を獲得できた事例です。

通常、新規客獲得のためとなると割引率を上げたり、
クーポンやプレゼントなどの特典を付けてチラシを配布しがちです。
この美容院がしたことはそういったことではなく、もっと単純でシンプルなことでした。

それは「予約の仕方を丁寧に記載する」ことでした。
美容院の予約は電話をかけてくることが多く、
普通に考えれば、電話の仕方くらい分かるだろうと思いがちですが、
いざ実際に電話をしようと思ったときに、意外と不明な点が多いのです。

具体的な改善例は・・・

・大きく電話番号を記載する
・電話に出るのは●●と、店員の名前を書き、「緊張しなくても大丈夫です」と記載
・さらに彼らが電話に出たら、具体的に何を言って欲しいかを告げる
「初めてなんですけど」
「どんな髪型にするか決めてないけど、相談に乗ってください」など
・電話予約は何時~何時まで
・定休日の記載
・駐車場の有・無
・最後にもう一度電話番号を大きく

人は行動の仕方が分からないと、そのハードルを越えようとしないものです。
電話で何て言えばいいんだろうと躊躇するだけで、
行ってみたいと思っていた美容院への予約をやめてしまいます。

当たり前と思える行動でも、こちら側が相手にして欲しい行動を丁寧に教え、
行動の心理的妨げを取り除いてあげることが大切です。

今回の事例については、保険についても全く同じことがいえると思います。
問合わせを促したい場合、当たり前と思っていたことについて
今一度見直しをしてみると良いのではないでしょうか。

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