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マーケティング2019.06.04

クレショフ効果

「クレショフ効果」とは

映画作家・映画理論家のレフ・クレショフが実験により示した、複数の映像を見せることによって新しい意味が現れる現象のことを言います。

実例を交えて解説させていただきますので、下図をご覧ください。

上・中・下で全く同じ表情をした男性ですが、この時の男性がどのような感情かをアンケートしたところ、上は”後悔”、中は”空腹”、下は”悲しみ”となりました。

一緒に見た画像が影響を及ぼし、全く同じ表情の男性の感情を違うものと感じさせたことになります。

人は無関係な事柄であっても、常に前後を関連付けて考えてしまう傾向があるようです。

「クレショフ効果」の活用法

「クレショフ効果」は、さまざまな描を組み合わせて意味を見出す手段として応用することが可能です。

例えば、広告や販促で「クレショフ効果」を活用する場合は、商品イメージに合ったストーリーを創出することが大切です。

パンフレットに、訴求したいターゲットと近い年代・同じ性別の人のイラストや写真を使い、親近感や現実性を持たせる工夫をすることも、「クレショフ効果」を有効に用いた施策と言えます。

また、背景にシチュエーションのイラストや写真を使えば、実際の利用イメージを想起しやすくなります。

まずは、身近なツール作成の際に「クレショフ効果」をご活用ください。

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