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デザイン2020.07.27

MSゴシックについて

普段何気なく使用している書体が、実は読み手にとって読みづらい書体かもしれません。

高齢化社会が進み、文字の「読みやすさ」は社会に不可欠な要素となりました。
保険募集に使用される書体のサイズは最低8ポイントというルールがございます。
しかし、高齢者からするとそれでも小さく読みにくい可能性があるため、8ポイントでも可読性が良い書体を選択する必要があります。

PCに標準搭載されており最も使用される機会が多い書体に「MSゴシック」があります。
実は「MSゴシック」は可読性が悪く、パンフレットやチラシには不向きです。

MSゴシックの可読性が悪い理由

①文字の幅がせまい
下図をご覧ください。
3つの書体を並べていますが、全て同じサイズで一番上がMSゴシックとなっています。
見ての通りMSゴシックは文字幅が狭く、特に数字についてはかなり細いので、8ポイントにした場合に小さく見えてしまいます。

②文字が潰れやすい
上図の通りMSゴシックは文字が細いため、文字サイズが小さくなればなるほど潰れやすくなります。
特に「保障」のような漢字の場合四角の中の空きが小さいため、文字が小さい場合には潰れやすくなります。
また文字サイズが8ポイントでもコピーを数回繰り返しますと、潰れることが検証で分かっています。

下に料金表を書体4種類の比較で並べてみました。全て同じサイズです。
数字について、MSゴシックが一番細く見えることが一目でお分かりいただけると思います。

エクセルの場合、「游ゴシック」が初期設定されていると思います。
このフォントもMSゴシックに似た細い書体のため、パンフレットやチラシでは可読性が悪くなるため、あまり使用しない方がいいでしょう。
Windowsに標準搭載されているメイリオは、プロ用(UD新ゴR)に似た書体で、文字も太めに作られており可読性には問題がない書体だと思います。

いかがでしょうか?
書体の選び方によって、パンフレットやチラシも見え方が変わってきます。
読みやすさの観点から、なるべく可読性の良い書体を普段から意識して使用されることをお勧めします。

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