改善Lab.

Webからの画像は印刷には使えませんと言われたことありませんか？
何故かと問えば「解像度がー解像度がー」と紋切り型の返答あるのみ。

いったい解像度って何でしょう？
解像度を知るためには「デジタルデータ」がどのようなものかを理解する必要があります。
画像はデジタルデータにされる時に細かく格子状に分割されます。
この細かく分割され升目状になった「点」をピクセル（画素）と呼びます。

解像度はこのピクセルの密度を表す数値の事で、
1インチあたりにどの程度の画像の「点」があるかを表しています。
（解像度は主にdpi（＝dots per inch）もしくはppi（＝pixel per inch）という単位を使用します。）

Webに掲載されている画像の解像度は72dpiや96dpiといったものがほとんどです。
一方、印刷で必要になる解像度は300～350dpiが必要となります。

前述したように解像度は1インチあたりのピクセルの密度のことなので、
Webページから持ってきた72dpiの画像を印刷で使うために
350dpi程度の解像度を得るには72÷350=0.206…
ということで画像を約20%にまで縮小しなければ
印刷に必要なピクセルの密度すなわち解像度は得られません。

1インチに350の「点」の情報が欲しいのに72の「点」しかないのでは
印刷で画像を忠実に再現できません。

と、いうことでWebからの画像はNGと言われてしまうのです。